自律神経について

自律神経について

自律神経について

医学的見解

自律神経失調症になると、特に原因が思い当たらないのに様々な症状が現れます。慢性的な疲労、だるさ、肩こり、腰痛、めまい、偏頭痛、動悸、ほてり、不眠、便秘、 下痢、微熱、耳鳴り、手足のしびれ、口やのどの不快感、頻尿、残尿感などさまざまな形として現れます。

精神的な症状としては、イライラ、不安感、疎外感、落ち込み、やる気が出ない、ゆううつになる、感情の起伏が激しい、あせりを感じるなど症状はいろいろあります。

◎あなたは大丈夫?自律神経失調症チェック表

⇒該当する項目がいくつあるか、数えてみましょう。

  • めまいや耳鳴りのするときが多い。
  • または立ちくらみをよく起こす。
  • 胸が締め付けられる感じがする。
  • または胸がザワザワする感じが時々ある。
  • 心臓がいきなり早くなったり、脈拍が飛ぶようなことがある。
  • 息苦しくなるときがある。
  • 夏でも手足か冷えるときがある。
  • 胃の調子が悪いときが多い。(お腹がすかない・胸やけなど)
  • よく下痢や便秘をする。または便秘と下痢を繰り返す。
  • 肩こりや腰痛がなかなか治らない。
  • 手足がダルイ時が多い。
  • 顔だけ汗をかく。または手足だけ汗をかく。
  • 朝、起きる時に疲労を感じる。
  • 気候の変化に弱い。
  • やけにまぶしく感じる時がある。
  • 寝ても寝ても寝たりない。
  • 怖い夢をよく見る、または金縛りにあう
  • 風邪でもないのに咳がよく出る。
  • 食べ物を飲み込みつらい時かある、喉に違和感がある。呂律が回らない時がある。

チェック目安

  • 0-1個
    自律神経に狂いはなさそうです。
  • 2-3個
    自律神経に負担が掛かっているかもしれません。
  • 4-6個
    自律神経失調症になりかけているかもしれません。
  • 7個以上
    すぐに休養を取り、できるだけ早く専門家に相談しましょう。

※自律神経失調症になるとなぜ様々な症状か出るのか

自律神経は全身の器官をコントロールするため、バランスが崩れると全身の機能に支障をきたして、さまざまな症状が出ます。

最近は内科や整形外科などで検査をしても悪いところが発見されず、神経科、心療内科などの専門医を紹介してくれるケースが多くなりました。ただし「自律神経失調症だから」と思い込んで放置し、病気の早期発見を逃してしまうケースもあるので、注意がひつようです。

※自律神経失調症の原因

自律神経のバランスが乱れるのには、いろいろな原因が複雑にからみあっていると言われています。

  • 生活のリズムの乱れ
    スマホやパソコンによる夜更かし、夜間勤務や、子供の頃からの不規則な生活習慣など、自然のリズムから離れた社会環境やライフスタイルが自律神経の不安定を引き起こします。
  • 過度なストレス
    仕事の条件、環境による社会的ストレス、人間関係、精神的なストレスなど過剰なストレスが知らぬ間に蓄積してくると自律神経のバランスを失調しやすくなります。
  • ストレスに弱い体質
    子供の頃から吐く、下痢しやすい、自家中毒、環境がかわると眠れないなど、生まれつき自律神経が過敏な方もいます。
  • ストレスに弱い性格
    ノーと言えない、感情処理が不得手、自分を抑える癖がある、人の評価を気にしすぎる、人間関係で傷ついた経験が尾を引いている、依存心が強いなど、ストレスへの抵抗力が弱い傾向のある方も自律神経失調症に陥りやすいタイプといえます。
  • 環境の変化
    便利なコンビニの進化、スマホやパソコンによる便利で高度に情報化された社会生活は、肉体を使う時間より脳を刺激する時間が長くなります。こうした生活は私たちの環境に適応しようとする能力を低下させがちです。それにより自律神経の不調に陥る傾向が強くなります。
  • 女性ホルモンの影響
    女性は一生を通じてホルモンのリズムが変化しつづけます。この変化が自律神経の働きに大きな影響を与えるケースもあります。
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