2018年1月 1日

本年もスタートしました。

平成30年、2018年のスタートです。

今年も、ご縁ある方々、どうぞよろしくお願いいたします。

紅白歌合戦の中で羽生善治さんが大切なことばとして
「初心忘るべからず」

について語ってありました。

私自身、深くうなずいております。

「初心忘るべからず」とは何かを始めた、その頃の「初々しい心」を忘れないという意味ではなく、その時、その時における、あっ「この感じ、はじめて」と「感じる心」であると説明。

慣れないことをやる際のぎこちなさ、緊張感ではなく、ある程度慣れていること、あるいは日常の中にある、ともすると気づきにくいような「あれっ?」というようなことを大切にしていると。

それは「発見の感覚」に近い。

慣れきったことは、特に意識しなくとも、私たちは実に様々なことを自動で行ってしまいます。

これは大変便利な機能なのですが、小さな変化に気づきにくい。

脳は、できるだけ楽をしたい、エネルギーを節約したい。それでいて、ものすごく働いていますよ!!っていうメッセージを出す傾向を持っていることが脳科学からも立証されています。

それには網様体賦活系が関与しているので私たちはそのことを意識しません。というかできません。

私が「元気が大切だ」と常づね考えるのは、脳のこのようなメカニズムがあるからなのです。

元気、エネルギーがあるからこそ、慣れきって普通なら見過ごしてしまいそうなことの中に、新たな発見「初心」を見出せるのではないでしょうか。

初心を忘るべからず。

物事を始めた、そのころ感じた「こころ」を大切にしつつも、実際には異なり続けていく現実に対応する必要性から、「慣れる」ことをしてしまう性質に逆らい続づける。

その、生命のシステムに予め組み込まれた流れに意図的に逆らい続けられる。それこそが本当の才能なのかもしれないと感じました。

今日から始まる一年の一日一日が、新鮮で初心を保っていられますようにお祈りいたします。

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